長年にわたり自然栽培で作られてきた茶畑を受け継ぎ、2024年、初めて収穫することができました。
『潔く、爽やかで清々しい味』そんな風に大先輩のお墨付きを頂き、自身を持ってお勧めできる商品となりました。
『この茶畑を引き継いでほしい』
自然栽培の、大事に育ててきた大切な茶畑。
ある日の大先輩のありがたい申し出に、正直なところ戸惑っていました。
ずぶの素人がお茶の管理をきちんとすることができるのか…
そんな不安はありました。
でも、やるならば自然栽培で。
お茶は製造のプロセスで洗浄する工程はありません。
誰もが安心して口にできるお茶を目指すことに迷いはありませんでした。
私たちにできることは、茶の木を観察する事、適期を逃さない事、自然の力を信じる事。
春に芽吹く最初の葉だけを製茶しています。
年に1度だけの茶摘みです。
茶の木の力で再生できるよう何度も摘まない。これも自然栽培の大先輩から習ったこと。
『木陰で一服』に込めた思い
<木陰>
昔は田畑の隅に木が植えられていて、作業する人の良い休憩所になっていました。
今では機械化が進み、畑に日陰を作る木は伐られ、そんな風景も少なくなりました。
合理化や生産性だけじゃない、人や虫や動物たちにも優しいそんな居場所になりたい。
そんな思いを『木陰』に込めました。
<一服>
いっ‐ぷく【一服】
1 茶やタバコを1回のむこと。また、その量。
2 茶やタバコをのんで、休息すること。ひと休み。「ここらで—しよう」
お茶を飲むと休憩する。二つの意味を持つ”一服”。
心がゆったりと安らぎ、穏やかな時間を過ごすときに、そっと寄り添える木陰のような存在になりたい思っています。